海外展示会出展での広告メディアの活用方法

今回は、海外展示会出展時のメディアの活用に関して、まとめてみました。

「海外展示会で出展するのですが、

 来場者に自社を知ってもらえる方法はありませんか?」

という相談をいただくことがあります。
海外展示会で、ブースでの販促活動を除く情報戦においては、
PRや、広告の手法があります。
発表内容に業界におけるニュース価値があれば
記者会見展開などでPRの手法が活用できます。

しかし、同じタイミングで海外企業もPRを実施しているため、
露出するかどうか、内容や時期をコントロールすることはできないこと、
あまりにも海外で知名度がない企業がPRを実施しても、
掲載がない..という厳しい現実があります。
(海外展示会におけるPRに関しては、またの機会にブログに綴ります)
では、広告の手法ではどうなのか、ですが。
編集部の視点が入った記事ではありませんが、
企業の伝えたいメッセージを決まったタイミングで展開することができます。
展示会の広告では、一般的には
・展示会の主催社が提供する会場内のスペースや発行物などでの広告
・パートナーメディアでの広告展開
などがあります。

展示会の主催社が提供する会場内のスペースや発行物などでの広告


会場内の歩道やスペースにおける広告露出の機会を得ることができます。
主催社に広告部門があるので、出展企業は問合せてみると提案を受けることができます。


パートナーメディアでの広告展開


パートナーメディアとは、展示会の主催社公認のメディアで、
会場内で取材をしたり、展示会の特集記事コーナーを設けています。

これらのメディアを通して、
来場者、来場できない人も含め、
業界での発表内容に関心のある人に、訴求することができます

また、展示会によっては、会場内で記者が取材し、
展示会で見つけた面白い製品を紹介し、
翌日来場者に配布するメディアがあります。

そのような配布メディアは、来場者が手にとって読む可能性があり、
そこへ広告展開を通して、会社や製品を紹介することで、
来場する人々に手にとってもらい、目に触れる機会を作ることができます。

Hannover Messeの場合


例えば、4月に開催されるHannover Messeでは、
ドイツの大手老舗メディアVogel社から出される MM maschinen marktが会期のうち、
1日3万部×5日間=合計15万部の日刊新聞を発行しています。

こういった展示会場で、直接届く手段を使って、
国際的な来場者に訴求する方法があります。

スペースや、1日~5日分まで、広告展開の内容を選ぶことができます。

また、展示会前には、
パートナーメディアの特集コーナーや、特集ニュースレターなどで
広告枠も展開されるため、メディアのニュースレターで
直接メディアの読者のメールに届けるという手段もあります。
それでは、また!

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Mariko Fukui
海外メディア戦略 / コンサルタント
PR会社、海外事業会社などを経て、ヨーロッパと日本を拠点に、日本企業の海外情報発信の戦略構築や人材育成のコンサルタントをしています。海外メディア広告、PR、海外展示会など、主に大手製造業のコーポレートコミュニケーションを担当しています。まだまだ日本企業での海外PRの専門家の育成はこれからですが、できるだけ多くの担当者と海外向けコミュニケーション戦略や手段を共有すべくブログでの発信をはじめました。
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