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海外向けの情報発信、その努力が水の泡で終わらないために。

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こんにちは。AaltoのMariです。 日本とヨーロッパを拠点に、主に、企業の海外向けの情報発信に関して、 ナレッジ提供やスマートPRツール Mynewdesk を通して支援しています。 これまでの、海外のオンラインメディア記者との関係構築、 企業と海外記者をMynewsdeskで繋げるコミュニケーション活動、 海外メディアのレポーターとして海外カンファレンスや展示会での取材などの プロジェクトの経験からの気づきについて、ブログで共有したいと思います。 今日は特に、 技術の分野で、海外向け情報発信に関わる 方々に向けて、 知っておくと良いポイントを共有したいと思います。 技術に関して発表するタイミングが、ますます早くなっている 企業がコンセプトやビジョンベースで発表し、 動画などでイメージを想起させるような情報発信が多くなってきています。 例えば、新しい技術に関する実証実験や、コンセプト段階での 情報発信がメディア掲載に繋がるケースが多々あります。 スタートアップ企業では、ビジョンベースの情報発信が上手なところがあります。 コンセプトやビジョンを提示し、技術の進捗状況のアップデートを展開することで、 オンラインメディアが情報を追って記事にしていくような流れです。 メディア側は、できるだけ早い段階でトピックを執筆したいため、 いち早くコンセプトの実証を発表している企業があると、 その企業がリーディングカンパニーとして注目されます。 全てを整えて製品化してからようやく、リリースや発表をしても、 このタイミングではもうニュース価値がなくなってしまっていることがあります。 また、ビジョンを素材とした発信となると、その素材としては、 キーマンの声(CEOや開発をリードした技術トップのビジョンに関するコメント)が 重要な内容となります。 日本企業は、ビジョンや実証実験ベースでは、発表をしていない企業も多いですが、 世界のコミュニケーション手法を見ていくと、キーマンを前に出さない情報発信では、 掲載獲得や取材獲得が難しいことが多いです。 プレスリリースでなくても、取材や記事執筆に繋がることがある そこ

それでも、グローバルブランディングに取り組む理由

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今から6年前、起業して間もない私は、 東京にある大手電機メーカーの会議室で、責任者を含む5名の前で、 スライドを進める指と声を震わせながら、海外向けのPRについて提案していた。 会議室に入った瞬間からの疑い深い視線を、 できるだけ見て見ぬ振りし、気づかないように、負けないように、 全力で動き、考え抜いた提案に集中することに必死だった。 起業して6年経って考えてみれば、 感謝を伝えきれないほど、クライアントの皆様に、 とても大きなチャレンジの機会をいただいてきた。 あの頃の私は、理想論の提案が先行し、 企業側のリソースや、体制、スキルセットなど、考える余地もなかっただろう。 様々なプロジェクトを通して、 クライアント企業にもメディアにも、時には寛容に、時には厳しく、 成長の機会をもらって、育ててもらってきた。 ちょうど『これからはグローバルに存在感を確立していかなければいけない』という 経営層の考えも、起業して間もないAaltoの成長の追い風になった。 当時からPRプラットフォームの責任者をしていたこともあり、 海外のメディアの情報やネットワークが集まる輪の中にいたことが、 この数年間のAaltoの基盤を支えてきた。 企業と海外の間にAaltoが 存在する 私がAaltoを通して取り組んでいることは、 『企業のブランド認知、理解浸透をグローバルで拡大すること』 グローバルブランディングに取り組んだ結果、 海外における事業活動や営業活動を支え、 その企業の事業や製品の、海外市場での展開を促進することであり、 それによって、企業が 世界に 生み出す価値をもたらしていく、 その一助になることだ。 そのためには、まず、企業の経営戦略から、企業の向かっている方向と、 企業の根っこにある強みや特長を把握する。 次に『それをどうやって伝えるか』 コミュニケーションの対象の海外市場や対象の人々を分析し、 限られたリソースの中で何ができるかを考える。 企業のブランディング チームとともに、 その企業の場合の最適な手段は何かを選択し、 伝える内容や、海外市場のしかるべき人たちに、伝え、 それがどうだったかまで分析

海外展示会のメディアPR活動での個別取材対応

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こんにちは。Aalto 福井です。 今回は、 海外展示会に出展する企業のPR活動 の準備について。 なかでも、 個別取材の対応に関して、 というちょっと広報マニアックなトピックです。 海外展示会に出展される企業の相談を受ける中で、 『展示会に大きな投資するのに、 ただ出展するだけに終わっていて、もったいない!』 と思うことも多々あるので、 海外展示会で、どうやってメディアPR活動を実行するのか、 私たちが取り組んできたことをふまえて、 企業の広報担当者向けに共有したいと思います。 『展示会の現場でもしかしたら、メディアに取材されるかも..!』 という淡い期待をしている企業も多いのですが、 なかなかそうはいかないのが現実。 現地に強い海外企業が先んじてPR活動に動いている場合がほとんどで、 メディアの取材というのは、なかなか偶然には発生しません! 前回のブログで、 海外展示会での広告手法 に関して紹介しましたが、 業界でニュース性のある製品の出展が決まっている場合に有効 です。 業界メディアを把握(遅くとも3ヶ月前) その業界で事業を展開していれば、その業界のメディアや雑誌を購読していることも多いでしょう。 特に、展示会が開催される国の業界メディアは、 業界展示会をカバーすることがほとんどなので、 現地支社の事業担当者や営業担当者に、業界のメディアを確認することから始めます。 「その市場の顧客がこのメディアを読んでいる」 という情報ももちろん重要です。 また、オンラインでざっと検索してみて、 過去にその展示会の特集をしているメディアを見つけることもできます。 情報を収集したら、 メディア名、サイトリンク、発行部数や月間訪問数、読者層 などを 確認しておきましょう。 業界メディアは、月間訪問数などは多くはないですが、 その読者層は、ビジネスに関連する意思決定者が多い場合もあるので、 数だけではなく、 質の把握 も重要です。 海外展示会の広告手法のブログ で紹介した通り、 オフィシャルメディアパートナーも業界で重要なメディアと言えるでしょう。 メディアに紹介できる内容をまとめる(2-1ヶ月前) プレスリリースの準備の段

技術企業のための押さえておくべきドイツビジネスメディア

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製造業企業にとって、Industry 4.0を掲げており、 自動車や産業機器の市場でもヨーロッパでメインとなる ドイツを重点市場に置いている場合が多いかと思います。 ヨーロッパにおける展示会でも、 Hannover Messe (産業機器)、モーターショー  IAA (自動車)、 boot (マリン)、 BAUMA (建設機械)、 K (プラスチック)など、 国際的に重要なイベントがドイツ国内で開催されています。 ヨーロッパの中でも、ドイツは、 産業分野では、まだ紙ベースのメディアが読まれているということや、 ライターがエンジニアの経歴を持っていることが多く、 詳しく技術に関して掘り下げた記事や広告展開が求められる、などの 特徴があります。 ビジネス展開や、展示会やに合わせて、 ドイツ向けの広告出稿のプロジェクトも多くあるため、 日本企業のニーズの多いドイツメディアをまとめてみました。 Handelsblatt / ビジネス雑誌 なんといっても、日本でいう日経新聞のような存在にあたる ドイツの経済紙が  Handelsblatt 。新聞版とデジタル版があります。 デジタルでは、ドイツ語版と グローバル版 のサイトがあります。 ビジネスの意思決定者層への訴求に展開する企業が多く、 ドイツ市場に展開する日本の技術企業の話題もカバーしています。 Capital / ビジネス雑誌 ビジネス雑誌では、 Capital  月刊雑誌とデジタル版があります。 発行部数は、136,819 ( IVW 4/18 ) VDI nachrichten / エンジニア向け新聞 VDI nachrichten ウィークリー新聞、デジタル版もあります。 ドイツのエンジニア向けのテクノロジーに特化したメディアです。 発行部数 145,488 ( IVW IV/2018 ) 他にも、それぞれの産業界に特化したメディアがありますが、 また業界ごとに紹介したいと思います。 今回はこのあたりで。 それでは、また。 - Mariko Fukui 海外メディア戦略 / コンサルタント PR会社、海外事業会社などを経て、ヨーロッパと日本を拠点に、日本企業の海外情報発信の